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トピックス 眼瞼(まぶた)の手術で人相が変わるか
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【目が人に与える印象・・・】
 “目は口ほどに物を言う”ということわざがあるように、目は額を含めた顔のほぼ中央に位置し、表情を構成する大切な要素の一つです。
 目が細く、黒目の大部分が隠れていれば周囲からは眠たそうに見られたり、陰険な目つきと感じられたりすることもあります。また逆に黒目のほとんどが見えていると、キリッとして積極的な感じととらえられたりする一方で、ギョッと睨みつけられていると感じ取られることもあります。
 人と話をするときに、よく相手の目を見て話すようにと言われますが、それだけ相手に与える第一印象の中で“目”は重要なウエイトを占めているといっても過言ではありません。

【形成外科が扱う眼瞼の手術には・・・】
 形成外科が扱う“目”に関する手術は黒目や白目といった眼球そのものではなく、眼球を覆う眼瞼(まぶた)であり、これによって物を見るのが楽になったといった機能的改善、さらには対人的に積極性が出てきたといった整容的改善を目指すことを目的としています。
 形成外科で扱う4大対象(腫瘍/外傷/先天異常/美容)を眼瞼に当てはめると次のようなものがあります。

【T.腫瘍】
 黒子(ほくろ)、眼瞼黄色腫などの良性腫瘍とマイボーム腺癌などの悪性腫瘍があり、良性腫瘍では二重のラインを乱さないように手術をする必要があります。



 悪性腫瘍では切除範囲が大きくなるため、切除後の組織欠損に対しては整容面よりも機能面での再建が主たる目的となります。具体的には皮弁(ひべん)形成や皮膚移植といった手技が必要になることが多いです。



【U.外傷】
 やけどや交通事故による傷跡による眼瞼の形成術に加え、皮膚移植が必要になることもあります。



【V.先天異常】
 主な手術対象は先天性眼瞼下垂であり、目を開けるための筋肉である眼瞼挙筋(がんけんきょきん)が生まれつき傷跡程度しか存在せず、ほとんど筋肉としての機能がない状態であります。手術は眼瞼挙筋を短縮し、半強制的に眼瞼を引き上げることになりますが、再度下垂してくることも多々あります。症例によっては前頭筋(眉毛を引き上げる筋肉)の力を利用して、眼瞼と眉毛の間に自家筋膜を橋渡しに使いますが、瞬きの動きが非生理的になるのが欠点であります。



【W.美容】
 一重を二重にしたり、眼瞼の弛みを取ったり、目袋を取ったりと多岐にわたりますが、それぞれに機能的な問題を伴っていることも少なくありません。一重の場合では逆さまつげで悩むことがあり、通常は埋没式重瞼術(糸を皮下に這わせて強制的に二重にする)で症状が改善されることが多いですが、眼窩脂肪(いわゆる眼瞼の脂肪)が多く、弛みを伴う場合では皮膚の切除と一部脂肪を取り除く、いわゆる切開式重瞼術が必要になります。



 眼瞼の弛みについてお悩みの方で、特に中高年では大抵眼瞼挙筋の筋力低下や機能不全を伴い、眼瞼下垂の状態になっていることがあります。この場合は皮膚の弛みを取るだけでなく、筋肉にも手術操作を加えなければすっきりと眼瞼を開けることができません。眼瞼下垂の方で肩凝りや偏頭痛を訴える方が多いのは、無意識のうちにあごを挙げて物を見ていたり、額から後頭部につながる筋肉を多用したりすることが原因しているともいわれています。



 目袋とは眼瞼の皮膚と、そのすぐ下にある筋肉(眼輪筋)がゆるんだ結果であり、症例によっては眼瞼の赤い粘膜が外側を向いてしまう(眼瞼外反)状態になることがあります。手術は皮膚と筋肉の緊張を再建することになりますが、これによって完全に取れないこともあり、またかえって一時的に外反を増強させてしまうこともあります。



 人間の顔は必ずしも左右対称になっているものではありません。効き目の方がよく開いているなど、目の開き具合も左右違うことがよくあります。また目の開き具合や二重の幅などは眉毛の上がり下がりで変わるため、手術では対処できないこともあります。
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