整形外科では、骨、関節、筋肉、腱、靭帯、脊椎、脊髄神経、末梢神経などの主に運動器に対する外傷、変性疾患、スポーツ傷害、さらに関節リウマチなどの炎症性疾患、骨粗鬆症等の全身疾患、小児整形、交通外傷や労働災害などを扱います。
具体的には、関節、スジが痛い。手足がしびれる、手足の感覚がおかしい、力が入り難い。関節や背中が変形した。手足などが腫れている。ぶつけたりひねったりした。骨折や脱臼、捻挫、突き指をした。肩が凝る、腰が痛い、などの症状が対象になります。
当院では中高齢者によく見られる腰痛・膝痛に対するトリガーポイント注射やヒアルロン酸関節内注射、《温熱療法》、《低周波・干渉波治療》、牽引などの《物理療法》のほか、最近は筋膜リリース注射による肩こり、腰痛治療も取り入れております。
また骨折、靭帯損傷などに対しては、早期に徒手による廃用性拘縮予防のための施術を行うようにしております。
「超音波骨折治療法」は、2006年11月から先進医療に承認された新しい治療法です。非常に出力の低い超音波をパルス状(断続的)に照射することで、骨折部の治癒を促進します。
難治性の遷延治癒骨折や通常の骨折治療にも適応されます。
1回の照射に約20分を要し、毎日の治療が可能です。
橈骨(前腕の親指側にある長骨)を測定するDXA装置です。橈骨は加齢による変形が少ないため高齢者の測定に適しています。皮質骨が主体の骨幹部と海綿骨を多く含む遠位部を1回の走査で測定できます。
前腕を15秒でスキャンします。
被検者様のストレスを軽減すると共に、体動による測定誤差を低減します。
これまで当院では尿中デオキシピリジノリンという骨代謝マーカーで骨の質・細胞の活性を診てきました。
一方、骨密度は骨の代謝ではなく骨折のリスクの判定に有用であり、尿中デオキシピリジノリンとともに骨密度を測定することで、多方面より加齢に伴う骨の変化を把握することができます。
物理療法とは、文字どおり「物理的な刺激をからだに加えて治療する方法」です。
電気、温・寒熱、水、光線、力などの物理的エネルギーを生体に応用することによって、その機能の活性化と恒常性の維持・改善を図ります。
四肢や脊椎に牽引力を作用させる治療法です。理学療法分野では、頸椎及び腰椎(骨盤)の介達牽引が多く用いられています。
こちらにはマイクロ波治療器付きのベッドが併設されています。
腰椎に特化した着座式の牽引装置です。腰を引っ張ることで腰椎椎間板のストレスをやわらげて周りの筋肉の柔軟性をつけます。腰部にヒーターが入っており温熱による循環改善効果もあります。
周波数1〜999Hzの電流を生体に流し、その刺激により疼痛緩和などを目的とした治療器です。
周波数1,000Hz以上の2つの異なる中周波電流を、生体内で交差させ、その周波数の差による干渉低周波刺激によって、疼痛緩和などを行う治療器です。
電磁波のエネルギーを生体に加えることで、生理的反応を励起し、循環の改善や疼痛の軽減、リラクゼーションなどを行う治療法です。
水圧刺激による全身治療システムです。血行促進などの一般的なマッサージ効果に加え、リラクゼーション効果が期待できます。